
インフレ局面の投資判断、キャッシュフローは実質で割引率は名目という不整合を正す
物価と金利が上がり始めると、同じ投資案件でも去年より評価が悪く出る。多くの場合、原因は案件より計算の前提にある。割引率を名目で置くなら、キャッシュフローも名目で組む。そのうえで、価格転嫁できる費目とできない費目を分け、減価償却の節税効果は膨らませない。

物価と金利が上がり始めると、同じ投資案件でも去年より評価が悪く出る。多くの場合、原因は案件より計算の前提にある。割引率を名目で置くなら、キャッシュフローも名目で組む。そのうえで、価格転嫁できる費目とできない費目を分け、減価償却の節税効果は膨らませない。

単一のNPVでは、前提が外れたときに何が起きるか分からない。感度分析で効く前提を見つけ、シナリオ分析で整合した幅を示し、破綻点分析で撤退ラインを置く。会議に出す資料の形まで具体的に示す。

NPVとIRRは、それぞれ何を測っている物差しなのか。二つが食い違ったときに迷わないための判断基準と、会社が要求する最低利回りとしてのハードルレートの置き方を、投資を審査する立場から整理する。

3つの投資指標で結論が割れたとき、どれを信じればよいか迷う方へ。各指標の落とし穴を具体的なケースで示し、NPVを優先して判断する順序と、IRRや回収期間を補助として使う場面を整理する。