政策保有株式の縮減|売る順番と、売却益を何に使うかを先に決める

政策保有株式の縮減|売る順番と、売却益を何に使うかを先に決める

改訂コーポレートガバナンス・コードで、政策保有株主の売却を妨げてはならないという規律が原則本体に上がった。自社が順番を決めなければ相手が決める。売却益は純資産を増やさないため、使途を先に資本配分方針へ紐づけないと一過性の益で本業の弱さが隠れる。

2026年8月10日 · 19 分 · CFOzine 編集部
監査報酬の増額要求にどう向き合うか|値切る前に自社の手離れを直す

監査報酬の増額要求にどう向き合うか|値切る前に自社の手離れを直す

監査報酬の増額に「高い」で返しても材料にならない。会社法399条により報酬は監査役等の同意事項で、同意理由は事業報告に載る。書けるのは工数と単価の説明だけだ。増額を単価要因と工数要因に割り、工数を制度起因と自社起因に分けたうえで交渉に入る。

2026年8月9日 · 13 分 · CFOzine 編集部
有利子負債はどこまで増やしてよいか|ネット有利子負債/EBITDAで決める資本構成

有利子負債はどこまで増やしてよいか|ネット有利子負債/EBITDAで決める資本構成

負債の上限は平時のEBITDAでなく、過去に落ちた水準とコベナンツ倍率から抵触相当額を出して逆算する。安全余裕はEBITDA側か倍率側の一方でだけ取る。上限を先に置き、その内側で投資規模を決める順序に変えると議論が噛み合う。

2026年8月7日 · 12 分 · CFOzine 編集部
業績予想の出し方|保守的なガイダンスが自社の評価を下げる構造

業績予想の出し方|保守的なガイダンスが自社の評価を下げる構造

保守的なガイダンスは未達を防ぐが、コンセンサスを下げ、上方修正の連発で計画能力を疑わせ、社内の予算にまで伝染する。出し方の様式には自由度がある一方、いったん出せば修正開示の数値基準が付いてくる。この非対称が予想政策の出発点になる。

2026年8月7日 · 12 分 · CFOzine 編集部
賃上げの原資をどこから出すか|人件費の上昇を価格・生産性・投資で吸収する

賃上げの原資をどこから出すか|人件費の上昇を価格・生産性・投資で吸収する

賃上げ率を決める前に出すべきは、人件費÷営業利益の一行である。人件費が営業利益の5倍ある会社では、人件費総額の3%増が法定福利費まで含めて営業利益の約17%に相当する。吸収先は価格・生産性・投資の三つしかなく、効きの大きい価格はリードタイムが最も長い。

2026年8月5日 · 13 分 · CFOzine 編集部
余剰資金の置き場所を決める|金利がある世界の資金運用方針と社内規程

余剰資金の置き場所を決める|金利がある世界の資金運用方針と社内規程

資金運用方針で最初に決めるのは利回りでなく、期間3層への区分と権限の階段。預金保険で保護されるのは1金融機関あたり元本1,000万円までで、預金に置くことも銀行の信用リスクを取る判断である。運用と投機の線は値洗いが損益に出るかで引く。

2026年8月4日 · 11 分 · CFOzine 編集部
取締役会に出す財務資料|説明のための資料から、決議を取るための資料へ

取締役会に出す財務資料|説明のための資料から、決議を取るための資料へ

決議が進まない資料は情報不足でなく論点不在。報告義務が資料を報告に寄せる構造を理解し、報告・審議・決議を分けて議事の順番を逆にする。決議事項は選択肢・推奨・不採用理由・前提が崩れる条件を1ページに置く。

2026年8月3日 · 10 分 · CFOzine 編集部
為替エクスポージャーの管理|ヘッジ会計を「使わない」という合理的な判断

為替エクスポージャーの管理|ヘッジ会計を「使わない」という合理的な判断

ヘッジ取引とヘッジ会計は別の意思決定で、後者は損益の出るタイミングしか動かさない。実需見合いの予約は原則処理でもP/L上で相殺され、期ズレが残るのは予定取引だけ。文書化と有効性評価を毎期回し続けられるかで採否を決める。

2026年8月2日 · 10 分 · CFOzine 編集部
新任CFOの最初の90日|着任直後に制度を作り替えてはいけない

新任CFOの最初の90日|着任直後に制度を作り替えてはいけない

新任CFOの90日は制度を直す期間でなく、金・締め・悪い知らせの三つを握る期間として設計する。着任直後の改革は必要な情報を持つ相手の既得を壊し、最も知るべき情報が届かなくなる。制度の再設計は三つを確保した後に回す。

2026年8月1日 · 8 分 · CFOzine 編集部
監査法人の指摘が期末に集中する会社の共通点|論点を前倒しする四半期の使い方

監査法人の指摘が期末に集中する会社の共通点|論点を前倒しする四半期の使い方

期末の指摘集中は監査法人の姿勢でなく、判断論点を期中に出していない構造で起きる。四半期ごとに非経常取引と見積りを棚卸しし、自社の結論と根拠を書いたメモを先に当てる運用に変える。

2026年7月31日 · 8 分 · CFOzine 編集部
運営会社:Never Red株式会社 / 独立を目指すコンサルタントへ:フリコンアカデミー