
月次決算はどこまで正確にすべきか、概算でよい項目と実額に寄せる項目
月次決算の精度をめぐる議論が終わらないのは、金額基準で切ろうとするからだ。洗替の経過勘定や配賦は概算でよく、在庫評価・進捗・引当・リベート・期ズレは金額が小さくても実額に寄せる理由を示す。

月次決算の精度をめぐる議論が終わらないのは、金額基準で切ろうとするからだ。洗替の経過勘定や配賦は概算でよく、在庫評価・進捗・引当・リベート・期ズレは金額が小さくても実額に寄せる理由を示す。

監査対応で決算の締めが止まっていないか。原因は資料依頼の受け方が設計されていないことにある。PBCリストの一本化、提出責任者と期日の割当、期中への前倒しで、交渉に頼らず監査対応の工数を減らす方法を示す。

上場準備が始まり、経理の増員を急いでいる。だが開示書類の作成より前に、締めの型と過去処理の監査耐性が問われる。人を増やす前に着手すべき三点と、その順番を示す。内部統制は作るより運用し続けることが問われる。

毎月の月初だけ残業が集中していないか。増員ではなく作業の前倒しで山そのものを崩す。期末必須の作業と期中に動かせる作業の見極め方と、月初の山を期中にならす平準化の設計を示す。判定基準も添える。

Excelの転記と突合に決算の時間を取られていないか。一気の刷新ではなく、集計の中心を一つ決め、転記を接続に、突合を自動化へと段階的に移す。どこから手をつけるかの判断材料を示す。

毎期、注記の作成だけが遅れていないか。原因は属性の欠落にある。注記データを帳簿系・入口系・期末確定系の三つに分け、契約締結や起票の時点で必要な属性を取る設計に変える具体策を示す。入口の設計例も扱う。

決算短信を数字確定後の作業ではなく、開示日から逆算する工程として設計する。定性情報を先に書き、数字の確定と同時に財務諸表を埋め、サマリーは最後に仕上げる。45日を前提にした制作の段取りを示す。

S/4HANAが縮めるのは集計・転記・突合という機械の待ちだ。見積の確定や子会社データの到着という人の待ちは、業務設計で詰めるしかない。機能と締め作業を対応させて、どこが縮みどこが残るかを示す。

守りを削っても、空いた時間は放っておくと守りの丁寧さに吸い戻される。攻めの仕事に時間を割けずにいる財務責任者に向けて、「削る」と「先に予約する」を組にした時間の設計を具体的に解説する。

早期化が止まったのは、ボトルネックが単体から連結・子会社・開示へ移ったからかもしれない。全体で最も遅い工程を特定し、そこだけに投資する。全工程を一律に速くしようとする前に押さえたい考え方を示す。