
勘定照合をSAPの外の専用ツールに出すか、導入が費用に見合う会社の条件
照合ツールの提案書は工数の削減額で効果を示すが、差異を調べる時間はツールを入れても残る。消えるのは、どの勘定が済んだかを確かめる往復である。勘定と拠点を掛けた数が数千になる会社では効き、数百の会社では様式の統一で足りる。

照合ツールの提案書は工数の削減額で効果を示すが、差異を調べる時間はツールを入れても残る。消えるのは、どの勘定が済んだかを確かめる往復である。勘定と拠点を掛けた数が数千になる会社では効き、数百の会社では様式の統一で足りる。

社長から「経理もDXを」と言われ、何から始めるかを決めたい経理部長に向けて、進める順序を4段階で示す。ツールを入れても締めの日数が変わらないときは、締めの工程表のどこに効かせるかを先に決める。

締め管理の仕組みは、テンプレートから毎期のタスクリストを作り、前後関係・担当・期限を持たせてジョブを流す。効くのは工程が毎期同じ会社だ。自社の締めが仕組みに乗るかどうかを見極める材料を示す。

三か月ルールを使えば、決算日の違いで生じる連結会社間取引の重要な不一致を毎期調整する義務を負う。IFRSでの扱いとの違いも踏まえ、決算期を統一するか仮決算で取り込むかの判断材料を示す。

上長が全件を再計算する体制は、工数を倍にしても止まる誤りの種類を増やさない。転記と計算の誤りは照合で先に止め、レビューは見積りの前提や新しい取引の会計処理に集中させる考え方を示す。

基準の差が出る科目は、のれん、開発費、退職給付、収益認識、リースに限られる。この五つだけを最初から二本で持ち、残りは共通の一本で流す。新リース会計基準の適用も見据えた二重締めの設計を示す。

四半期報告書の廃止は作業の削減ではなく、品質を担保する責任が社内へ移ったことを意味する。数字を作る工程は残り、半期は45日と期中レビューが続く。空いた工数をどこに振り向けるかを示す。

実際原価の確定を待つ限り、月次決算は遅れる。原価差異は原則として当年度の売上原価に賦課される。問うべきは精度でなく、どの差異なら概算のまま月次を締めてよいかという範囲だ。その判断方法を示す。

稼働から数年で帳票が重くなるのは処理能力の不足でなく、走査する明細の本数が増えたからだ。アーカイブで起きやすい失敗は、退避したデータが見えなくなること。明細照会に出し続ける設計を考える。

繰延税金資産の検討が決算後の突貫作業になっていないか。スケジューリングの可否は期末時点の事実と意思決定で判断され、後から作れない情報がある。一時差異を伝票の時点で拾う仕組みを示す。