現場にどこまで数字を見せるか|部門損益の公開範囲を決める判断軸

現場にどこまで数字を見せるか|部門損益の公開範囲を決める判断軸

公開範囲を機密性で切ると、現場が動かせる数字まで落ちる。管理可能性で切ると、残すべきものが残る。ただし外側に二つの壁がある。社内の報告単位は事業セグメントの判定材料になり、未公表の全社数値を配ることは受け取った側の立場を変える。

2026年9月4日 · 22 分 · CFOzine 編集部
製造原価の確定が月次決算のボトルネックになる会社|原価計算を待たずに締める線引き

製造原価の確定が月次決算のボトルネックになる会社|原価計算を待たずに締める線引き

実際原価の確定を待つ限り締めは遅れる。原価計算基準は標準原価によるたな卸資産評価と記帳の迅速化を目的として挙げており、原価差異は原則として当年度の売上原価に賦課する。決めるべきは精度ではなく、どの差異なら概算のままで月次の意思決定を誤らせないかという線引きである。法人税基本通達5-3-3は、原価差額が総製造費用のおおむね1%相当額以内なら調整を要しないとしており、外から与えられた数値基準はここにしかない。

2026年9月4日 · 15 分 · CFOzine 編集部
購買のコストダウン実績はどこへ消えるか|購買価格差異と標準単価改訂のつなぎ方

購買のコストダウン実績はどこへ消えるか|購買価格差異と標準単価改訂のつなぎ方

購買の報告額と粗利の改善額が合わないのは、購買が盛っているからではない。値下げの効果は在庫の中に入り、標準単価の改訂で基準に飲まれ、数量の増減と混ざる。三つの出口をそれぞれ数字で切り分けないと、コストダウンは毎年報告されて毎年消える。

2026年9月3日 · 17 分 · CFOzine 編集部
内製と外注のコスト比較を間違える場所|固定費と遊休を無視した比較が判断を歪める

内製と外注のコスト比較を間違える場所|固定費と遊休を無視した比較が判断を歪める

外注のほうが安いという試算は、たいてい単価表の読み違いから出ている。社内原価には止めても消えない固定費が入っており、外注単価と並べた瞬間に内製が負ける。比べるべきは、止めれば実際に消える現金支出と、外注で新たに出ていく現金支出の差だけだ。空いた人と設備の使い道が決まるまで、削減額は計上しない。

2026年8月17日 · 18 分 · CFOzine 編集部
棚卸資産の実地棚卸と差異処理|数量差異を経理で吸収しない運用に変える

棚卸資産の実地棚卸と差異処理|数量差異を経理で吸収しない運用に変える

実地棚卸の差異を経理が雑損で吸収している限り、来年も同じ差異が出る。監基報501は、継続記録と実地棚卸数量の差異を内部統制の運用が有効でないことの示唆と位置づける。原価性の判定も原因が特定できなければ下せない。経理が処理してよいのは、原因が付いた差異だけである。

2026年8月12日 · 14 分 · CFOzine 編集部
原価企画の実務|製造原価の大半が決まる設計段階に財務が入る

原価企画の実務|製造原価の大半が決まる設計段階に財務が入る

設計段階の原価は原価計算基準の外にある。基準二は特殊原価調査を制度の範囲外と明記しており、月次の仕組みからは出てこない。だから原価企画は改善活動でなく、目標原価の合意と未達時の判断を開発ゲートの決議事項に置く設計問題になる。

2026年8月10日 · 17 分 · CFOzine 編集部
標準原価はいつ改訂すべきか|年1回改訂が実勢とずれる局面の期中改訂判断

標準原価はいつ改訂すべきか|年1回改訂が実勢とずれる局面の期中改訂判断

標準原価の年1回改訂は慣行であって制度の要請ではない。原価計算基準四二のトリガーは事象であり、材料価格や賃率に重大な変化が生じたときは期中でも改訂する。ただし動かすのは価格標準だけ。物量標準を期中に動かすと、差異が能率を測れなくなる。

2026年8月9日 · 15 分 · CFOzine 編集部
運営会社:Never Red株式会社 / 独立を目指すコンサルタントへ:フリコンアカデミー