経営ダッシュボードは、指標が多いほど判断に使いにくくなる。数十の数字が同じ大きさで並ぶと、どれを見て何を決めればよいのかが読み取れないからだ。筆者は、最初に決めるべきものは載せない指標だと考えている。載せる数字は10個までに絞り、会議で打ち手が変わらなかった指標は四半期ごとに外す。この記事では、作り方の手順、載せない指標から決める3原則、CFOが見る10の数字、1画面の例、データの持ち方の順に示す。

この記事の要点
  • 最初に決めるのは載せない指標である。先行指標か、10個の枠に入るか、例外だけが目立つかの3原則で選ぶ。
  • CFOが見る数字は10個までにする。キャッシュの4つ、成長の3つ、稼ぐ力の質の3つで、日次・週次で見る先行指標が5つ、月次で確かめる数字が5つである。
  • 画面を作る前に、指標の定義と数字の出どころをそろえる。定義が部門ごとに違うと、会議は数字の突き合わせで終わる。

経営ダッシュボードとは

経営ダッシュボードとは、経営者や役員が会社の状態を短い時間で確かめ、次の打ち手を決めるために使う1枚の画面である。売上、資金、受注といった数字を、決まった定義と決まった頻度で1か所に表示する。

役割は、月次決算の帳票とも、BIツールでの分析とも違う。帳票は確定した結果を記録し、BIでの分析は原因を探す。経営ダッシュボードはその手前にあり、どこに異常があるかを知らせる。3つの違いを表にまとめた。

比べる点月次決算の帳票BIでの分析経営ダッシュボード
目的確定した結果の記録と報告原因の深掘り異常の発見と打ち手の判断
主な利用者経理、監査、取締役会経営企画、事業部の分析担当経営者、CFO、役員
数字の性質確定値確定値と速報値の明細速報値を含む先行指標が中心
更新の頻度月次必要なとき日次から週次(一部は月次)
指標の数多い(網羅する)多い(切り口を変える)少ない(10個まで)
表は筆者による整理である。呼び方と役割の分け方は会社によって異なる。

月次決算が締まって役員会に数字が並ぶころには、その数字が示す出来事から1か月近くが過ぎている。確定した利益は正確だが、異変に気づく手段としては遅い。資金が薄くなる週が近い、主力の受注が細ってきた、回収が遅れているといった兆候は、日次や週次の数字に先に表れる。経営ダッシュボードが扱うのはこの領域である。経営管理の全体像の中での位置づけは、経営管理の仕組みの作り方、数字を次の打ち手に変える月次の流れで扱った。

作り方の手順

経営ダッシュボードの作り方は、4つの手順に分けられる。画面の見た目やツールの選定は最後でよい。

画面を作るのは最後。先に会議と数字と定義を決める
STEP 1
使う会議と判断を決める
誰が、どの会議で、何を決めるために見るか
→
STEP 2
載せる数字を10個までに絞る
載せない指標を先に決め、残りを枠に入れる
→
STEP 3
定義と出どころを書く
計算式、締めの時点、元のシステム、責任を持つ部門
→
STEP 4
画面を作り、四半期ごとに見直す
打ち手が変わらなかった指標を外す
手順1と2を飛ばしてツールから入ると、指標を並べただけの画面になりやすい。

1つ目は、使う会議と判断を決めることである。週次の経営会議で見るのか、CFOが毎朝ひとりで見るのかで、載せる数字も更新の頻度も変わる。「この画面を見て何を決めるのか」を1文で書けない場合は、まだ作る段階にない。

2つ目は、載せる数字を絞ることである。絞り方は次の章の3原則で示す。

3つ目は、定義と出どころを書くことである。同じ「売上」でも、受注時点か出荷時点か検収時点かで数字は変わる。計算式、締めの時点、元になるシステム、数字に責任を持つ部門を、指標ごとに1行で書く。項目の全体は後の章で示す。

4つ目は、画面を作って運用に入り、四半期ごとに見直すことである。最初の版は表計算ソフトで作ってもよい。見直しの方法は「使われなくなる原因」の章で扱う。

載せない指標から決める3原則

指標を足すのは簡単で、外すのは難しい。筆者は、網羅は「漏れていない」という安心には役立つが、意思決定には役立ちにくいと考えている。設計の向きを、足す側から外す側へ変える。

増やす設計から、削る設計へ向きを変える
BEFORE
網羅した画面
漏れがないように数十の指標を並べる。確定値が中心で、どれも同じ大きさに見える
→
AFTER
削り込んだ画面
先行指標を中心に10個まで載せる。平常時は静かで、基準を外れた数字だけが目立つ
外した指標は捨てない。月次の詳細レポートや台帳に移し、必要なときに参照する。

毎週の判断に使う1枚と、記録や検証のための資料とを分ける。この区別をせずに1枚へ詰め込むと、どちらの用途にも使いにくい画面になる。

載せるかどうかは、3つの問いを順に当てて決める。

載せる・載せないは、3つの問いを順に当てて決める
STEP 1
先行指標か
日次・週次の枠は、結果が確定する前に動く数字に限る。月次の確認用は枠の半分まで
→
STEP 2
10個の枠に入るか
入れるなら、いまある指標のどれを外すか
→
STEP 3
例外だけが目立つか
基準を決められるか。決められないなら載せない
3つとも通った指標だけを載せる。通らなかった指標は、月次の詳細レポートに残す。

原則1:先行指標を優先する

確定した営業利益は正確だが、見た時点では打ち手が間に合わないことがある。営業利益は結果であり、その前に受注や単価や回収が動く。受注、商談、回収の遅れ、解約の予兆のように、結果が出る前に動く数字を優先する。

枠の使い方は2つに分ける。日次・週次で見る数字は、先行指標に限る。月次で更新する数字は、収益と資金の構造、安全性を確かめる用途に限って載せ、枠の半分(10個なら5つ)までにとどめる。それ以外の確定値は、月次の帳票が受け持つ。

原則2:枠を10個までに固定する

毎週見る数字の上限を先に決める。この記事では10個とした。10という数に理論上の根拠があるわけではなく、筆者が実務で扱いやすいと考える目安である。大事なのは数を固定することで、新しい指標を1つ載せるなら、いまある指標を1つ外す。枠が固定されていると、載せるかどうかの議論は「何と入れ替えるのか」という具体的な比較になる。

原則3:例外だけを目立たせる

平常の範囲にある数字は静かに表示し、基準を外れたときだけ色や位置で前に出す。指標ごとに「ここを超えたら会議で扱う」という基準を決め、基準を書けない指標は載せない。

この3原則は、KPIを選ぶときの考え方と重なる。測れるから載せるのをやめ、動かせて先を示す数字を載せる。KPIそのものの設計は管理会計KPIの設計、測ると行動が変わる指標と変わらない指標の違いにまとめた。

CFOが日次・週次で見る10の数字

3原則を通したあとに残る数字を、CFOの立場で10個挙げる。キャッシュが4つ、成長が3つ、稼ぐ力の質が3つである。更新の頻度で分けると、日次・週次で見る先行指標が5つ、月次で構造と安全性を確かめる数字が5つになる。

10の数字を、更新の頻度と、守りか攻めかで並べる
更新の頻度が高い →
守り・日次から週次
手元流動性の月数、13週の資金繰りの最低残高、売掛金の回収遅延
攻め・日次から週次
週次売上の月内進捗率、受注残とパイプラインの加重額
守り・月次
キャッシュ・コンバージョン・サイクル、財務制限条項までの余裕
攻め・月次
粗利率、ROIC、解約とNRRの先行シグナル
攻め(成長の先行きを読む) →
毎朝最初に開くのは右上の枠。売上が確定する前にペースを読める。

キャッシュの4つ

キャッシュを最初に置く。黒字であっても、支払いに充てる現金が足りなければ事業は続けられないからである。

1つ目は、手元流動性の月数である。現預金に、すぐに引き出せる借入枠を足し、月の固定費で割って「何か月分あるか」で持つ。金額のままより月数のほうが、余裕の大きさが伝わりやすい。水準の決め方は手元流動性はいくら持つべきか、固定費と月商倍率で自社基準を作るで扱った。

2つ目は、13週の資金繰りの最低残高である。今後13週の入金と出金を週ごとに並べ、残高が最も薄くなる週とその金額を見る。期末の着地よりも、途中の谷の深さが問題になる。

3つ目は、売掛金の回収遅延である。期日を過ぎた債権の金額と、DSO(売上債権回転日数。売上債権を1日当たりの売上高で割った日数)を見る。売上は計上されているのに現金が入ってこない兆候は、ここに先に表れる。

4つ目は、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)である。売上債権と棚卸資産の回転日数を足し、仕入債務の回転日数を引いた日数で、運転資本に資金がどれだけ長く留まっているかを表す。月次で構造を確かめる数字である。

成長の3つ

成長の側は、売上が確定する前に動く数字を選ぶ。

5つ目は、週次売上の月内進捗率である。月の計画に対して、今週の時点で累計がどこまで来ているかを、経過した営業日の割合と比べる。月が終わってから未達に気づくより早く手を打てる。週次の速報の作り方は週次フラッシュレポートは月次決算の縮小版にしない、判断に使う3〜5指標の選び方にまとめた。

6つ目は、受注残とパイプラインの加重額である。受注済みで売上に計上していない残高と、商談の金額に受注の確度を掛けて合計した額を見る。翌月以降の売上を、最も早く示す数字になる。

7つ目は、解約とNRRの先行シグナルである。継続課金の事業では、利用の低下や問い合わせの増加といった解約の予兆と、NRR(既存顧客からの売上が前年の同じ時期と比べてどれだけ維持・拡大したかを示す率)が、数か月先の売上に影響する。

稼ぐ力の質の3つ

最後に、成長の中身を確かめる数字を3つ置く。

8つ目は、粗利率である。売上が伸びていても、値引きや、採算の低い商品への構成の変化で粗利率が下がっていることがある。商品や顧客の構成の変化を含めて見る。

9つ目は、ROIC(投下資本利益率。税引後の営業利益を投下資本で割った率)である。使った資本に対してどれだけの利益を生んだかを表し、売上や利益の額に隠れやすい効率の低下を示す。

10個目は、財務制限条項(コベナンツ)までの余裕である。借入の契約に純資産や利益の水準を維持する条項が付いている場合、その基準まであとどれだけあるかを見る。契約の定めによっては、条項に抵触すると期限の利益を失うことがある。

10の数字の定義・更新頻度・出どころ

10の数字を、定義、更新の頻度、数字の出どころで整理する。

No数字定義更新の頻度出どころ
1手元流動性の月数(現預金+未使用の借入枠)÷月の固定費日次から週次銀行残高、借入枠の管理表、会計システム
213週の資金繰りの最低残高今後13週の週末残高の見込みのうち最小の額週次資金繰り表
3売掛金の回収遅延期日を過ぎた債権の額、DSO週次債権管理の台帳、会計システム
4CCC売上債権回転日数+棚卸資産回転日数−仕入債務回転日数月次会計システム
5週次売上の月内進捗率月初からの売上の累計÷月の売上計画週次販売管理システム、予算
6受注残とパイプラインの加重額未計上の受注残高、商談金額×確度の合計週次販売管理システム、営業支援システム
7解約とNRRの先行シグナル月次の解約率、NRR、利用状況の変化月次(予兆は週次)契約管理、利用ログ
8粗利率売上総利益÷売上高。商品・顧客の構成別にも見る月次(速報は週次)会計システム、販売管理システム
9ROIC税引後の営業利益÷投下資本月次から四半期会計システム
10財務制限条項までの余裕契約上の基準値と実績の差月次から四半期会計システム、借入の契約書
表は一般的な定義の例である。計算式の細部(分母に使う期間、投下資本の範囲など)は会社によって異なるため、自社の定義を文書に書いておく。
10の数字は固定の一覧ではない
ここに挙げた10は、業種によって入れ替わる。在庫を持つ製造業や小売業なら在庫の回転や欠品が枠に入り、人が稼働して売上を立てる事業なら稼働率が入る。継続課金の事業なら、解約とNRRの比重が上がる。そのまま写すのではなく、「10個まで」という上限と「先行指標を優先する」という原則を保ったうえで、自社の資金と成長を最も早く示す数字に置き換える。

経営ダッシュボードのサンプル(1画面の構成)

1画面の構成を、設例の数字で示す。画面は上から3つの段に分ける。

経営ダッシュボードのサンプル:1画面を3つの段に分ける
上段基準を外れた数字
基準を外れた数字だけを、前週との差と一緒に表示する。何も外れていなければ空欄にする。
中段日次から週次の数字
手元流動性の月数、13週の最低残高、回収遅延、週次売上の進捗率、受注残とパイプライン。
下段月次の数字
CCC、解約とNRR、粗利率、ROIC、財務制限条項までの余裕。月次の締めのあとに更新する。
見る順番は上段から。上段に何も出ていなければ、会議で扱うのは中段の動きだけになる。

中段と下段に表示する中身の例が次の表である。月の売上計画が200百万円、月の固定費が130百万円の会社を置いた。月の売上高も、計画と同じ200百万円で推移しているものとする。

No数字今週の値会議で扱う基準状態
1手元流動性の月数4.0か月3.0か月を下回る平常
213週の最低残高210百万円(第9週)150百万円を下回る平常
3売掛金の回収遅延DSO 52日、延滞18百万円DSOが50日を超える基準を外れた
4CCC42日45日を超える平常
5週次売上の月内進捗率66%(営業日の経過は68%)経過より5ポイント以上低い平常
6受注残とパイプライン受注残310百万円、加重額195百万円加重額が月の計画を下回る基準を外れた
7解約とNRR月次の解約率0.8%、NRR 104%NRRが100%を下回る平常
8粗利率38.5%(前月39.2%)前月より1ポイント以上低い平常
9ROIC9.1%8.0%を下回る平常
10財務制限条項までの余裕純資産で420百万円300百万円を下回る平常
設例。数値と基準は説明のために置いた架空のもので、特定の会社の実績ではない。

数字の計算を確かめておく。手元流動性は、現預金420百万円に未使用の借入枠100百万円を足した520百万円を、月の固定費130百万円で割って4.0か月になる。DSOは、売掛金347百万円を1日当たりの売上高(200百万円÷30日)で割って約52日である。CCCは、DSOの52日に棚卸資産の回転日数30日を足し、仕入債務の回転日数40日を引いて42日になる。進捗率は、累計132百万円を計画200百万円で割って66%で、22営業日のうち15日が過ぎた時点の経過68%と比べる。パイプラインの加重額は、100百万円で確度80%、150百万円で確度50%、200百万円で確度20%の3件の商談を置き、80百万円、75百万円、40百万円を足して195百万円とした。ROICは、直近12か月の税引後の営業利益364百万円を投下資本4,000百万円で割って9.1%である。

この週に上段へ出るのは、回収遅延とパイプラインの2つである。会議では残りの8つを読み上げず、この2つの原因と打ち手に時間を使う。たとえば回収遅延なら、延滞18百万円がどの取引先のものかを債権管理の台帳で確かめ、督促の担当と期日を決める。

データの持ち方と指標の定義

画面に表示する数字は、複数のシステムから集まる。数字が画面に届くまでの流れは、次の4段になる。

数字は、元のシステムから定義を通って画面に届く
STEP 1
元のシステム
会計、販売管理、営業支援、銀行残高、資金繰り表
→
STEP 2
集めて整える
取り込む時点と、会社・部門・商品の区分をそろえる
→
STEP 3
定義に沿って計算する
定義書の計算式を1か所で持ち、全員が同じ結果を使う
→
STEP 4
画面に表示する
基準と比べ、外れた数字を上段に出す
計算を画面ごと、担当ごとに持たない。定義書と計算は1か所にまとめる。

指標の定義を先にそろえる

同じ名前の指標でも、部門によって計算が違うことがある。売上を受注で数える部門と検収で数える部門があれば、同じ画面に載せても合計は合わない。画面を作る前に、指標ごとの定義を1枚の定義書にまとめる。書く項目は、名前、計算式、締めの時点、元になるシステム、数字に責任を持つ部門、会議で扱う基準の6つである。

定義を変えるときの手続きも決めておく。変更の履歴が残っていないと、前期と比べた増減が、実態の変化なのか定義の変更なのかを区別できなくなる。グループ会社を含めて定義をそろえる方法は、グループでKPIの定義がずれる問題、同じ名前の指標をそろえる定義書と改訂手続きで扱った。

データをどこに持つか

データの置き場所は、会社の規模とシステムの数で変わる。会計システムと表計算ソフトだけで10の数字がそろうなら、最初から大きな仕組みを作る必要はない。複数のシステムの数字を組み合わせる指標が増え、手作業の転記が負担になってきたら、データを1か所に集める基盤を検討する。判断の条件は会計データをERPの外に出してBIで見るべきか、データ基盤が要る会社の条件にまとめた。

速報値を載せる場合は、確定値との差が出ることを前提にする。画面には、その数字が速報か確定かと、いつの時点のデータかを表示しておく。

使われなくなる原因

経営ダッシュボードが使われなくなる原因として、筆者は4つを見ている。

1つ目は、指標が多すぎて優先順位が読み取れないことである。

2つ目は、見た時点で打ち手が間に合わない確定値ばかりが並ぶことである。

3つ目は、定義がそろっておらず、会議のたびに数字の出どころを確かめる時間が発生することである。

4つ目は、外す手続きがないことである。指標は追加の依頼で増えていくが、外す機会を設けなければ減らない。四半期に1回、指標ごとに「この3か月の会議で、打ち手を変えるきっかけになったか」を確かめ、ならなかった指標を外す候補にする。

何を外すかを最後に決めるのは、画面を使って判断する本人である。どの数字が判断に効き、どの数字が安心のために置かれているかは、作る側の担当者やツールの提供会社には決めにくい。筆者は、CFOが自分で外す指標を決めることが、画面を使い続けるための条件だと考えている。

よくある質問

経営ダッシュボードに何を載せるか

見た人の打ち手が変わる数字を、10個までに絞って載せる。CFOの立場では、キャッシュの4つ、成長の3つ、稼ぐ力の質の3つが候補になる。日次・週次で見る数字は先行指標に限り、月次で確かめる数字は枠の半分までにする。業種に合わせて入れ替える。

表計算で作れるか

作れる。最初の版は表計算ソフトで足りることがある。10の数字の定義と出どころが決まっていれば、道具は後から替えられる。複数のシステムからの転記が負担になったり、更新が週次に間に合わなくなったりした段階で、BIツールやデータ基盤への移行を検討する。

BIとの違いは

BIは、データを集計して表示するための道具と、それを使った分析を指す。経営ダッシュボードは、経営が判断に使う画面という用途を指す。BIツールで経営ダッシュボードは作れるが、BIツールを入れただけでは、何を載せ、何を載せないかは決まらない。

更新の頻度は

数字の性質で分ける。資金、回収、売上の進捗、受注のように動きが速い数字は日次から週次で、月次の締めに依存する数字は月次で更新する。使う会議の前に最新になっている状態を保つ。

まとめ
  • 経営ダッシュボードは、載せない指標から決める。先行指標か、10個の枠に入るか、例外だけが目立つかの3原則で選ぶ。
  • CFOが見る数字は、キャッシュの4つ、成長の3つ、稼ぐ力の質の3つの計10個まで。日次・週次の先行指標が5つ、月次で確かめる数字が5つで、業種に合わせて入れ替える。
  • 画面の前に、指標の定義と数字の出どころをそろえる。会議で打ち手が変わらなかった指標は、四半期ごとに外す。

次に読むなら、指標の選び方を扱った管理会計KPIの設計、測ると行動が変わる指標と変わらない指標の違いと、定義のそろえ方を扱ったグループでKPIの定義がずれる問題、同じ名前の指標をそろえる定義書と改訂手続きを勧める。