浅香 祐輔(あさか ゆうすけ) / Never Red株式会社 代表取締役・CFOzine 編集監修
早稲田大学商学部卒。アビームコンサルティング、アクセンチュアを経て、Never Red株式会社を創業。専門は SAP財務会計(FI)の導入プロジェクトマネジメント と 経理業務改革。事業会社の決算プロセス再設計、経営管理基盤の構築、SAP導入のPMOに長く携わる。「現場で運用が定着するところまで作る」を信条に、CFOzineの記事を執筆・監修している。
浅香 祐輔(あさか ゆうすけ) / Never Red株式会社 代表取締役・CFOzine 編集監修
早稲田大学商学部卒。アビームコンサルティング、アクセンチュアを経て、Never Red株式会社を創業。専門は SAP財務会計(FI)の導入プロジェクトマネジメント と 経理業務改革。事業会社の決算プロセス再設計、経営管理基盤の構築、SAP導入のPMOに長く携わる。「現場で運用が定着するところまで作る」を信条に、CFOzineの記事を執筆・監修している。

ミスの数で評価すると、経理は挑戦せず隠す組織になる。正確性は基準達成で測り、早期化・自動化・他部門支援を加点の主軸に置く。ミスを隠す動機を消す評価の設計手順を示す。評価の設計は育成の設計そのものである。

決算整理仕訳は日常性がなく判断を伴うため、記憶に頼ると抜ける。5系統に分けて発生根拠と判定基準をつけ、金額と見落としやすさで優先度をつける体系的なチェック手順を示す。

SAPの運用費が下がらないのは、業務を技術に翻訳する仕事を毎回外注しているからだ。内製化は全部を自前にすることではない。判断と一次切り分けを社内に取り戻し、頻度の高いものから移す順序を示す。

守りを削っても、空いた時間は放っておくと守りの丁寧さに吸い戻される。攻めの仕事に時間を割けずにいる財務責任者に向けて、「削る」と「先に予約する」を組にした時間の設計を具体的に解説する。

アドオンを減らせと言われたが、どれを残してよいのか決められない。そういう経理と情シスの責任者に向けて、クリーンコアの意味、SAPが示す拡張の区分、会計の帳票と仕訳で標準に寄せる範囲の決め方を整理する。

チェックリストの項目を増やしても見落としが減らないなら、並び順と粒度を見直すときだ。依存関係どおりに順序を組み、1項目を1つのYes/No判断に割る設計を、航空業界の手法も参考に示す。

データ移行の成否は切替直前のロードでなく、半年前にマスタ品質の責任者を誰にするかで左右される。取引先・品目・勘定の名寄せと重複、欠損を後工程から逆算して直す順番と、業務部門主導の進め方を示す。

勘定科目を継ぎ足してきた歪みは、通常の運用では直せず、SAP移行時のCOA再設計が数少ない機会になる。グループ共通COAで数字の意味をそろえ、粒度は科目でなく補助軸で持つ。旧科目からの付け替え表の作り方まで示す。

SAP移行をIT任せにすると経理の要件が抜け、稼働後に手作業が残る。経理財務が担うべきは科目・統制・締めの要件だ。工程ごとにいつ何を決めるかを明確にし、任せきりでも過干渉でもない関わり方を示す。

SAPを入れてもExcelに落として標準帳票しか見ないのは、構造の問題だ。標準帳票への依存、意味の未整備、Excel文化の三つの壁を分けて考え、全社ダッシュボードから始めず小さく始める進め方を示す。